レイアウト見直しのため厨房に壁を追加。メラミンボードの仕上げは失敗に終わる。

厨房に作業台を入れました。
180cm*90cmの大きなステンレスの作業台です。

もともと作業台は厨房の真ん中に島のように置くつもりでレイアウトを考えていて、もう一回り小さいものが欲しいと考えていたのです。

島のように置く場合、両側から作業できるため、実質的な作業台の奥行きは半分となり、広い台全体を活用出来ます。

逆に壁に寄せてしまうと作業台の大きさそのままの奥行きが出来る事になり、奥の方は遠くて活用しづらいことになるためです。


しかし、少し前に飲食店開業後にもお店を手伝ってくれる叔母さんと厨房機器を買いに行った時に「大きい方がいいじゃん!これが良い!」との意見を受けて、ハイハイ…って感じでよく考えずに当初の考えより大きい作業台を買ってしまったのです。
以前紹介した、設置に苦労した大きな食器棚も全く同じ流れで買いました。
どちらも当初想定より大きいものを買ったんですよ。
で、案の定、食器棚も作業台も厨房に置いてみると大きすぎ。
食器棚は建物側を削って苦労して設置する事になりました。

今回の作業台も縦に置いても横に置いても、作業の動線を妨げたり、冷蔵庫や食器棚の開閉がしにくくなったりして大きすぎるのです。


作業台とか食器棚とか、大は小を兼ねるのは分かるのですけどね。

古民家と言う事で、天井高さ等は一般的な厨房よりも制限が厳しいですし、2人が作業する前提で考えた時、どの程度の通路の余裕があった方が良いか。等も考えてレイアウトを考えていて、欲しい設備の寸法を考えていたのです。

しかし、事前に考えていたそのあたりの事を忘れて(というか、忘れてはいなかったけど、まあいいかなくらいな気持ちで)言われるがままに設備を買ってしまった。

で、案の定失敗したという事ですね。



まあ、仕方ない。大きすぎる作業台のレイアウトの再考です。

いろんな場所に作業台を置いて試行錯誤してみた結果、島のレイアウトをあきらめ、隅に寄せる形を取ることに。

しかしこの場所には背面に壁がなくて、なんとも落ち着きが無いというか、収まりが悪いというか。壁が欲しくなってしまったので壁を増設することにしました。

3時間程度の作業で壁は完成。

この写真のベニヤ壁部分が増設した壁です。


問題は仕上げです。

これまでに作った厨房内の壁(上の写真で言うところのベニヤ露出部分の左側の白い壁)は石膏ボード+ペンキで低コストに仕上げています。

コストが安い分、ボード貼り、パテ塗り(2,3回)、パテのやすりがけ、ペンキ塗り(2回)と、手間と時間がかかるんです。今からそこまで時間をかけたくなくて、少し奮発してメラミンボードを購入し、表面に張り付けることにしました。

メラミンボードと言うのは、キッチンの壁によく使われるツルツルの不燃内装材です。汚れや傷に強い資材で衛生的にも良いとのことで、最近はキッチンに限らず様々な内装で使われる事が多くなっているようです。

性能が高い内装材ではありますがその分高価です。コメリのPB(プライベートブランド)製品を使っても180cm*90cmくらいのサイズで1枚約4000円。さらにボードを張り付けるための接着剤と両面テープが合わせて1500円くらい、資材だけで5000円以上かかってしまいます。

金額を考えると、石膏ボードと塗料で仕上げる10倍はかかります。当然その分仕上がりは最高ですし、手間も全然少なくて済みます。でも、予算的に使えるのは一部だけです。


上の写真、壁の手前に置いてあるのがメラミンボード。裏面は段ボールのような茶色ですがテカテカと光って見えます。表は真っ白です。既に切り出し終わって、両面テープを張っている最中の写真です。


こいつは施工方法が厄介です。ベニヤ板なら丸ノコで思い通りにカットできますし、石膏ボードもカッターを使って簡単にカットできるのですが、丸ノコで気軽に切ると切り口が割れたりするようで、丸ノコで1ミリずつ削るように切れ込みを入れ、3回に分けて3mmのメラミンボードをカットしました。

また、貼りつけ作業についても、ネジ止めではなく両面テープと接着剤ということで、貼り直しがきかない一発勝負の施工となります。

木材の場合、1mm程度のサイズのズレは、押し付けたり叩き入れれば素材の収縮によりなんとかなるのですが、メラミンボードは割れやすくて無茶な施工は出来ず、きっちり切りだしてきっちりはめ込む必要があります。


結果は・・・見事に失敗しましたね。


どんな失敗かと言うと、切り出しは手間がかかったものの、割れる事なく成功。

その後の張り付け作業は、ボードが大きくて少し重い事もあって手伝ってもらったんです。

普段はウッドパネルの塗り作業をお願いしている義母と叔母に「ちょっと手伝って」ってかんじで。

で、きっちり位置を合わせて、寝かせてあったボードをゆっくり立てるように貼り付け。

しかしここで、目的の位置から1mmほどずれてしまいました。

隙間が1mm開いてしまったのなら、間をコーキングで埋めるので良いのですが、重なる方向にずれてしまったのでダメです。やり直し。

「あ、ちょっとズレてるからやり直したいんだけど・・・」

ここで、しっかり張り付ける前に優しく剥がせばよかったかもしれないのですが、貼りつけ作業に協力してくれていた叔母が、貼り付け位置の善し悪しを確認する前に、ガッチリと張り付くようにメラミンボードを背面の壁に一生懸命押し付けてくれていまして・・・

既に簡単に剥がす事が出来ない状態になってしまいました。


「あぁ・・・押し付けちゃったんだね・・・

このボードは一度貼り付けたらもう駄目だから、ちょっとどうするか考えるよ。」


と言った時には

「あ、ズレたの?じゃあ、剥がしてやりなおそう!」

と言いながら、ボードを力いっぱい引っ張ってくれまして。

その瞬間ピキピキ…という音を立てながらボードに亀裂が・・・

はぁ・・・・5000円以上のコストをかけた資材なのに、あっという間に大きな亀裂が!


プロの施工だったら、亀裂入りのメラミン板なんて絶対NGでやり直しになるのでしょうが、私が施工業者であり施主でもありますから。

泣く泣く「あぁ・・・もうこれで良いよ。」と。不本意ながら壁の設置を完了としました。

結果として作業台はこんな感じで据付になりました。

亀裂は作業台の陰に隠れているのでこの状態では見えませんが、水や油が亀裂まで垂れていけば染み込んでしまうと思います。


さて最後に、2つの反省をして終わりたいと思います。


1つ

人の意見を聞く事で、自分では思いつかなかった発想を得る事もできますが、時間をかけて熟慮した自分の見解と、反射的な人の意見と、どちらを優先するべきか。本当に人の意見を取り入れるべきなのか。もっとしっかり考えないといけません。

あまり柔軟に人の意見を取り入れすぎるのは適切ではないです。


2つ

人に手伝ってもらう事は良いけど、意識をしっかり合わせておかないとより悪い結果になるという事が良く分かりました。

友人や家族にお手伝いして頂けるのは本当にありがたいのです。

でも、今回それで失敗してしまったのは、お手伝いをお願いする際に、しっかり説明していなかったり、何を考えているかを伝えていなかった自分が悪いのです。


このあたり、自営業として飲食店を経営していく上でもこれは重要な事なんだろうなあと思いました。

今後の自分には、こういった些細な失敗の連鎖を忘れずにいてほしいですね。


今回はここまで。


古民家カフェダイニング えんの家

長野県小県郡長和町和田宿旧中山道の街道沿いの古民家をセルフリノベーションした飲食店です。 自家製ローストビーフ・ローストポーク・ベーコンをはじめ、ジビエ(鹿肉)の提供もしております。 営業時間10:30~17:30 夜の営業は17:30~予約営業のみ。 ご予約はお電話で 0268-71-6487

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