保健所の営業許可申請

今回は写真のない回です。

昨日、営業許可申請を保健所に提出し、本日、営業許可の検査？に保健所の担当者がお店に来訪しました。

結果としては

細かな指摘はありましたが、大きな問題はないとのことで営業許可が下りる事が確定しました。

おそらく2020年6月23日には営業許可がおりますので、それ以降であれば正式に飲食店としてオープン出来る事ができます。

実際のオープンは6月末日くらいか7月に入るか、微妙なラインですね。

保健所の検査での具体的な指摘としては、

温度計がついていない冷凍庫について、外から温度を確認できるような温度計を設置するべき。

とのこと。それくらいでした。

大きな問題がなくてほっとしました。

参考までに、古民家のリノベーションに関してよくある指摘はどんなものか、という事を聞いてみたのですが、梁の露出についてらしいです。

古民家のリノベーションをした店舗の場合、梁を残しての吹き抜け構造にする事も多いと思います。このような構造の場合、梁の上に埃が溜まるということで保健所からNGが出るケースがあるらしいです。

うちのお店の場合は吹き抜け構造は作っていませんし、厨房については梁露出はありますが梁の下部のみ露出であり、梁の上部に埃がたまるような構造になっていませんし、古い天井には防火材で上張りしていますので、より良いとのことでした。

古民家リノベーションをして飲食店を開く場合はご注意ください。

保健所の指摘としては、今回の直接の検査での指摘ではないのですが、1か月くらい前に保健所に相談に行った際にシンクの数で指摘を受けていまして、その対応が終わっての今回の申請となりました。

この対応があって営業許可申請が少し遅れたという現実がありますので少し解説をしておきます。

一般的に飲食店ではシンクは４艘（そう）必要と言われています。

・食材洗浄

・食器などの洗浄

・食器などの消毒

・手洗い

という4つで、それぞれ明確に役割を決めて設置する必要があります。

管轄の保健所によって、食器洗浄シンクは食洗機で代用できるとか、喫茶店のように調理が少ない場合は一つシンクを省いても良いというケースもあるようですが、うちのお店の管轄となる長野県の上田保健所では、シンクを食洗機で代用することは不可という方針であり、また店で提供するメニューを考えると１艘省く事もできず、4つのシンクが全て必要とのことでした。

本来このあたりは事前に保健所に確認をするべきと言われていますが、事前に相談した時には食洗機があったら、シンク１艘の代用になる話を聞いていたのですけどね。。

最終的に申請直前の最終相談で、どうしたって４艘なきゃダメということで、仕方なく急遽手洗い専用の設備を追加しました。

愚痴っぽくなりますが

保健所の指導って「営業許可を出さないわけじゃないけど、こうした方がより衛生的ですよ。」という曖昧な指摘が多いです。

「対応しなくても営業許可は出るけれど、対応する事が望ましいですよ。」みたいな指摘と

「この基準を満たさないと営業許可は出せません。」という指摘を分けて考えて対応をしなくてはいけません。

担当者によって言う事が変わる場合もありますので、相談の際には担当者の名前もメモしたうえで、

「今回の相談の結果をもって、○○さんの指導通り、これとこれを設置する事にします。他は必須ではないという事ですから、予算の問題もあって設置しません。」

「で、この通りの厨房が完成したら営業許可はもらえると考えて良いんですよね？」

くらいの念押しをしておくべきかもしれません。

設備の要否は明確にしておかないと、スケジュールへの影響が大きいです。

さてと、いずれにしてもこれで一区切りです。

長かったです。

これからは最低限やらなくてはいけないリノベーション作業を済ませて、急ぎオープン準備を進めていこうと思います。

リノベーションとして最低限やらなくてはいけない事は客席床の仕上げです。

今日の時点で床貼りは９９％終わり。あとは隙間で残っている部分に調整してカットした板を貼るだけというところまで来ています。

貼った後の床には全面ニス塗りをするので、それだけで3日程かかる見込みですけどね。。

今更かもしれませんが、リノベーションについては100点満点やりきってから開店しようとは元々思っていません。

これから何年もかけて気になる部分をどんどん改善していきたいと思っています。

セルフリノベーションの楽しみはエンドレスです！

今回はここまで。