融資(後編)

融資の申し込み

商工会を経由して、まずは日本政策金融公庫さんに融資相談をしました。

日本政策金融公庫長野支店のご担当の大橋さん

長野市内から1時間半も掛けて長和町の商工会まで出向いてもらいありがとうございました。

ここぞとばかりに、頑張って作った事業計画と自分の熱い思い(笑)をぶつけました。


金融機関との面談ということで、通帳の残高を見せるとか税金の未納が無い証明をするとかが必要でした。これをもって一定の信用の判断をされます。

後日、クレジットカードの事故とかが無いかの信用調査?もされたとのこと。ここで事故情報があると、融資は一気に難しくなるらしいです。

まあ、クレジットカードの引き落としが、残高不足で出来ませんでした。くらいの通知を受けた事は何度もあるのですけど・・・(誰でも経験ありますよね?ね?)

それが何度も続いてしまって、なんか深刻な感じの督促が来た・・・みたいな経験をされている方は、お金にまつわる信用を落としていた事になりますから、無担保の融資を受ける事は難しいのかもしれません。

私には問題が無かったようで、本当によかった。


面談から数日後、面談および信用調査の結果を受けて「必要な融資額全額融資可能である」との連絡をもらったとき、

「ああ、本当に俺起業出来るんだなぁ」と実感がわきましたね。


日本政策金融公庫さんについては、融資を受けるつもりがあればご存じかと思いますが、起業する人に向けて、担保無し保証人無しで、比較的融資を受けやすい金融機関だと思います。あと良く言われる事ですが、融通がききます。

たとえば、設備資金についても大きな融資額でなければ、口座管理や振り込み履歴の監視などはされないとか。

前に、設備資金は業者さんの見積もりが必要と書きましたが、これもインターネットのネットショッピングサイトの価格情報をまとめたもので認められる可能性があります。

諸々のハードルが低い代わりに、金利は低くはありません。


一石二鳥の融資

私の場合、日本政策金融公庫さんだけでなく上田信用金庫さんからの融資も受けました。

これは、日本政策金融公庫さんからご提案頂いたものでした。

正直なところ、二つの金融機関から融資を受ける意味を良く分かっていなかったのですが、ご提案頂いて内容を理解した時は、なるほど凄く良いじゃん!と思いました。


で、上田信用金庫さんと最初から同じように融資の話をしなくちゃいけないのかというと、そうではなかった。

日本政策金融公庫の大橋さんから、上田信用金庫丸子支店に橋渡しをしてもらいました。

そして上田信用金庫の担当塚田さんと初めての面談。

初めてお話した時から事業の内容とか、起業に向けた私の思いが伝わっていましたので、話がとてもスムーズでした。

何やらこの二つの金融機関の連携スキームがあったようで、一方への融資申し込みで、両方の融資申し込みをしているような感じで非常に便利。

契約はそれぞれで行う必要がありましたけどね。

このスキーム乗っての融資を受けるのが、私が初めての事だったようで、日本政策金融公庫さんからニュースリリースもして頂きましてありがたかったです。


上田信用金庫さんから受けた融資は以下の県の創業支援融資でした。

信州創生推進資金(創業支援向け)

こちらも担保無し、保証人無しで受けられる融資です。

しかし、こちらの融資はちょっとめんどくさかった。

セルフリノベーション費用が設備投資として認められなかったのはこちらの融資でした。また、設備資金が口座管理されるのもこちらの融資。

金利は非常に安いので良いのですが、その分審査が厳しくて融通が利かない。

担保が不要な分、保証協会さんが保証料を支払う事で保証してくださるわけですが、

「この費用は設備にはならない」みたいな指摘と対応を何度もやり取りして、運転資金(返済期間が短い融資)を増加せざるを得なかった。

まあ、上田信用金庫の担当塚田さんが保証協会さんに対応して頂いたので、時間がはかかったものの、私が直接資料直しとかせずに済みましたので助かりました。

保証協会さんからOKが出るまでが、一番時間がかかった気がする。

保証協会さんからOKが出てから1週間ほどで融資が実行され、口座に資金が振り込まれました。

日本政策金融公庫の大橋さんと初めて面談したのが8月20日で、融資実行は10月17日。

私のケースでは、なんだかんだで約2ヵ月間かかりましたね。

なお、日本政策金融公庫さんだけで融資を受けていたら1か月くらいで融資実行されていたと思います。


ちょっと脱線しますが

今調べてみたら、金融機関との面談ってスーツが基本なんですね・・・

私は、古民家リノベーションの合間だったし、金融機関も保証協会も思い切り普段着で行っちゃったな。まあ、事業の内容によるのかもしれないけど。

そうそう、なぜか融資決定後に保証協会さんとの面談があったんですよね。

面談してみて「こいつは信用ならん」と判断されてたらどうなってたんだろうか・・・。


さて今回のエントリーは、融資までの経緯を書いているだけで、正直何を書いているのか分からなくなってしまったんですが

内容をざっとまとめると、

・日本政策金融公庫さんの融資は、審査が厳しくなく資金の融通が効くが、金利が高い。

・上田信用金庫さんを経由して受けられる県の融資制度は、審査が厳しく融通が効かないが金利の面では有利。

一長一短なので、協調融資の枠組みを利用して日本政策金融公庫さんと上田信用金庫さんとで連携してもらい、半々で融資を受けた。

融通のきく資金も得られて、金利の安い資金も得られて、

結果、私の起業に関してはとても都合のよい融資を受ける事が出来たと思います。


さて、融資を受けるまでの経緯を包み隠さず書いてしまいましたが、それなりにリアルな融資の事情を書いたと思います。

これを読んだ人には、私の借金の金額までばれちゃうんだなぁ。

まあ、いいか。

誰かの参考になれば頑張って書いた甲斐があるというものです。


今日はここまで。


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