数年ぶりにブログを書こうと思ったのは、えんの家を脱皮させる決意を記したかったから。
実は、このGWを境にメニューを刷新しました。
それは、開店から6年を迎える今、えんの家が「V2」へと進化する覚悟の現れでした。
このあたりのお話を少しばかり書いてみたいと思います。
正直に言ってしまうと、ここ数年、えんの家は経営的に限界を迎えていました。
飲食店が難しいことは知っていた。しかし、知っているだけで「理解」はしていなかった。
繁忙期の喧騒と、閑散期の静寂。そのあまりにも残酷な落差に呆然とするのみ。
ずるずる真綿で首を絞められる毎日です。
↑写真は、ランチタイムに無人の店内でスマホをいじる店主の図(自撮り)
「思うほどのお客様が来てくれない。なんでだろう。」
何度も数えきれないほど繰り返した問い。
しかし問いを立てれば、答えは明白。それはずっとわかってはいた。
人口密度の低いこの地で、通りすがりのお客様を待つだけのモデルは破綻している。
それでも、足を運んでくださるお客様は確実に居るんです。
辺鄙な立地、敷居の高い古民家。そこを「目的地」として選んでくれる人々。
私は、この「目的地として選ばれる価値」に、店の命運を賭けることに決めました。
私のお店の価値は何だろう。
・提供されるメニュー
・空間
・時間
あたりでしょうか。
他にも店主やコミュニティとの交流とか、コスパとか、利便性とか、様々ありますが、
残念ながら当店ではそれらを提供することは諦めています・・・。
では、私の店が提供すべき価値なのに、足りてなかったのは・・・
これまで私は、自分の店を過小評価していたのかもしれません。
自分自身で作ったからこそ、自分の枠に納めなくてはいけない。と。
「自分のような者が、高価な食材を扱い、高価なメニューを提供するなんて恐れ多い」と。
しかし、それはお客様の体験を、私自身の狭い枠に閉じ込めていただけだったのかもしれない。
私がすべきは、自虐的な謙遜ではなく、お客様の期待を超える「磨き上げ」のはずです。
最近、愚痴をこぼす相手として優しく私に寄り添ってくれたAIに、死刑台に立つつもりで経営の診断もしてもらったところ、「やめるか」「大きく舵を切るか」との期待通りの残酷な回答。
きっとAIの本心はやめる方を推していたと思うのです。
しかし、それは日々呆然としていた私にやっと火をつけました。
私はまだやりきってない。
(私の中で)禁断の食材『和牛』。
「今のままでは終わる。だが、『和牛』に舵を切れば、世界が変わる」かもしれないと。
さあ、やっと躊躇は投げ捨てました。
次は、この「和牛」という怪物に、一人の職人(笑)としてどう向き合うか。
そのあたりのお話もしようと思います。
次回に続く。
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